マナー?
2007年 05月 15日
先日、警視庁が自転車の違法運転に対して一斉取り締まりを行った。
自転車による交通事故の総数は減少しているが、歩行者を自転車が死傷させる事件は逆に増えているから実施したのだそうだ。
「テレビ朝日」は当日から翌日にかけて繰り返し報道していたが他局では見かけなかった。
新聞も「朝日」以外はあまり話題にしていないようだった。
自転車にも「違法運転」があることは呆れるほど知られていない。
「評論家」「ジャーナリスト」と呼ばれる人たちの中にも「ソロソロ自転車にも自動車と同じように法律の網を掛ける必要がありそうですな」とのたまうセンセイがいる。
だから一般市民が知らなくて当然だろう。
今回の警視庁の一斉取り締まりの報道に偶々接した人は知っただろうが、大多数の人々、特に若者達は知らずにいるはず。
そして今日も街は違法走行自転車に蹂躙されている。
また「テレビ朝日」の報道でも間違いが気になった。
多分正確であろうと思われる法規制を神奈川県座間警察署の広報ページ(http://www.city.zama.kanagawa.jp/)から引用しておく。
*************************
※道路交通法による
(1)酒酔い運転
※3年以下の懲役または50万円以下の罰金
(2)一時不停止
※3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金。過失の場合は10万円以下の罰金
(3)信号無視
※3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金
(4)右側通行運転
※3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金
(5)夜間の無灯火運転
※5万円以下の罰金
(6)二人乗り運転
※5万円以下の罰金。ただし、自転車に乗車装置を設置した時は、16歳以上の運転者は、6歳未満の子を1人だけ乗せることができます。
(神奈川県道路交通法施行細則第9条)
(7)携帯電話で話しながらの運転
※5万円以下の罰金
(8)傘さし運転
※5万円以下の罰金
(9)ブレーキ不良自転車の運転
※5万円以下の罰金
(10)並進運転
※2万円以下の罰金または科料
*************************
最近になって死傷事故が増加している原因は主として上記「(7)携帯電話で話しながらの運転」と警視庁は分析しているらしい。
これには納得される向きが多いだろうと推察する。危険を感じた人が多いと思う。
しかし私がこれらの自転車走行に関わる法規制を知ったのは 「(7)携帯電話で話しながらの運転」ではなく、「(10)並進運転」からだった。
幅員5メートルの道路を4人の中年女性がゆっくりと走行していた。時々止まっておしゃべりする。
その後を走行している私もその度に止まらなければならない。
そんなに急いでいたわけではないがイライラしてきてチリンと鳴らした。反応なし。
もう一度鳴らした。まだ反応なし。
さらに鳴らすと全員が止まって振り返った。
「イヤラシイ!」と、一人が私を睨み付けながら一言。
それから顔を寄せ合ってヒソヒソ。
僅かに隙間ができたので通り抜けようとすると「オジサン、待ちなさいよ。そこの交番まで来てチョーダイ」と大変な剣幕。
私の家はその交番の管轄内なので当番の警官は顔見知りかもしれない。
「ああ、いいですよ」と私は従った。
やはり知っている警官だった。
「あれ、CBBさん。どうしたんですか」
「この人たちに連れてこられたんですよ」
「ねーお巡りさん。このオジサン変なんですよ。後についてきて何回もベル鳴らすの」
「間を空けて通してくれないから鳴らしたんだよ」と私。
「横に並んで走ってたの?そりゃまずいよ。法律違反だよ」と言って警官はマニュアルのようなものを開いて指差した。
「アラ、知らなかったわ。いつから?」
「昔からですよ。今回だけは目をつむってあげるから気をつけて。あと、二人乗りも傘も罰金だよ」
彼女たちが無言で去った後、「もっとPRしないとまずいんじゃないの」と私が言うと「現場の我々はそう思うんですけど上の方は知らん顔なんですよ」
一斉取り締まりの前にやるべきことがあるではないか。
最近ヒヤッとするのは、携帯電話の場合に加えて、追い越されるときだ。
自転車の時も歩行中も若者たちは声も掛けずベルも鳴らさず追い越していく。
この問題について知り合いの若者に聞いてみたら「声を掛けたりベルを鳴らしたりするのは失礼な行為、マナー違反ってことになってるんですよ」
誰が言い出したかは知らない。
ともかく、そんなマナーが広まったのでは死傷事故は一層増えるだろう。
人間、後に眼はないのだから。
自転車による交通事故の総数は減少しているが、歩行者を自転車が死傷させる事件は逆に増えているから実施したのだそうだ。
「テレビ朝日」は当日から翌日にかけて繰り返し報道していたが他局では見かけなかった。
新聞も「朝日」以外はあまり話題にしていないようだった。
自転車にも「違法運転」があることは呆れるほど知られていない。
「評論家」「ジャーナリスト」と呼ばれる人たちの中にも「ソロソロ自転車にも自動車と同じように法律の網を掛ける必要がありそうですな」とのたまうセンセイがいる。
だから一般市民が知らなくて当然だろう。
今回の警視庁の一斉取り締まりの報道に偶々接した人は知っただろうが、大多数の人々、特に若者達は知らずにいるはず。
そして今日も街は違法走行自転車に蹂躙されている。
また「テレビ朝日」の報道でも間違いが気になった。
多分正確であろうと思われる法規制を神奈川県座間警察署の広報ページ(http://www.city.zama.kanagawa.jp/)から引用しておく。
*************************
※道路交通法による
(1)酒酔い運転
※3年以下の懲役または50万円以下の罰金
(2)一時不停止
※3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金。過失の場合は10万円以下の罰金
(3)信号無視
※3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金
(4)右側通行運転
※3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金
(5)夜間の無灯火運転
※5万円以下の罰金
(6)二人乗り運転
※5万円以下の罰金。ただし、自転車に乗車装置を設置した時は、16歳以上の運転者は、6歳未満の子を1人だけ乗せることができます。
(神奈川県道路交通法施行細則第9条)
(7)携帯電話で話しながらの運転
※5万円以下の罰金
(8)傘さし運転
※5万円以下の罰金
(9)ブレーキ不良自転車の運転
※5万円以下の罰金
(10)並進運転
※2万円以下の罰金または科料
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最近になって死傷事故が増加している原因は主として上記「(7)携帯電話で話しながらの運転」と警視庁は分析しているらしい。
これには納得される向きが多いだろうと推察する。危険を感じた人が多いと思う。
しかし私がこれらの自転車走行に関わる法規制を知ったのは 「(7)携帯電話で話しながらの運転」ではなく、「(10)並進運転」からだった。
幅員5メートルの道路を4人の中年女性がゆっくりと走行していた。時々止まっておしゃべりする。
その後を走行している私もその度に止まらなければならない。
そんなに急いでいたわけではないがイライラしてきてチリンと鳴らした。反応なし。
もう一度鳴らした。まだ反応なし。
さらに鳴らすと全員が止まって振り返った。
「イヤラシイ!」と、一人が私を睨み付けながら一言。
それから顔を寄せ合ってヒソヒソ。
僅かに隙間ができたので通り抜けようとすると「オジサン、待ちなさいよ。そこの交番まで来てチョーダイ」と大変な剣幕。
私の家はその交番の管轄内なので当番の警官は顔見知りかもしれない。
「ああ、いいですよ」と私は従った。
やはり知っている警官だった。
「あれ、CBBさん。どうしたんですか」
「この人たちに連れてこられたんですよ」
「ねーお巡りさん。このオジサン変なんですよ。後についてきて何回もベル鳴らすの」
「間を空けて通してくれないから鳴らしたんだよ」と私。
「横に並んで走ってたの?そりゃまずいよ。法律違反だよ」と言って警官はマニュアルのようなものを開いて指差した。
「アラ、知らなかったわ。いつから?」
「昔からですよ。今回だけは目をつむってあげるから気をつけて。あと、二人乗りも傘も罰金だよ」
彼女たちが無言で去った後、「もっとPRしないとまずいんじゃないの」と私が言うと「現場の我々はそう思うんですけど上の方は知らん顔なんですよ」
一斉取り締まりの前にやるべきことがあるではないか。
最近ヒヤッとするのは、携帯電話の場合に加えて、追い越されるときだ。
自転車の時も歩行中も若者たちは声も掛けずベルも鳴らさず追い越していく。
この問題について知り合いの若者に聞いてみたら「声を掛けたりベルを鳴らしたりするのは失礼な行為、マナー違反ってことになってるんですよ」
誰が言い出したかは知らない。
ともかく、そんなマナーが広まったのでは死傷事故は一層増えるだろう。
人間、後に眼はないのだから。
by Count_Basie_Band
| 2007-05-15 13:27