業界の一部では死んだことになってるそうですが


by Count_Basie_Band
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愛しの朝日新聞

 どこかの都立高校の卒業式で定年退職した元教諭が来賓に招かれ、式が始まる前に「国歌斉唱」の時に起立しないよう保護者を説得した。その騒ぎで開会が遅れたのは「威力業務妨害」に当たるとして刑事告発された。その判決が5月30日にくだされ、20万円の罰金刑を言い渡された、と30日の朝日の夕刊が報じている。この記事には解説が加えられ、更に翌31日の社説でも追っている。これが有罪になると教師たちにとって大きな圧力になるというのだ。各学校、各教師、各生徒の判断に任せておけばいいものを、法律を作り、教育委員会が強制するから、反対を強制するバカが現れる。サッカーや野球の試合では皆起立し、君が代を一緒に歌っているではないか。
 日経はもちろん一言も報じていない。読売、産経、東京などがどう扱ったかも知らない。The Japan Timesは31日に一面トップで扱っている。公立学校の教師が「国旗掲揚」「国歌斉唱」に反対すること自体、外国人にとっては非常に奇っ怪で面白い現象なのだろう。おそらく世界に類例がないのだろう。しかも、反対しているのは教師だけで、スポーツの試合前の「国旗掲揚」「国歌斉唱」では一般市民は起立する。この矛盾は面白がられて当然だろう。The Japan Timesの担当記者はAKEMI NAKAMURAとなっている。外国人向けのメディアらしく、淡々と事実や関係者の発言を伝えているだけだ。何の意見も評価もない。
 ところが朝日の方は、総評と日教組が世論をねじ伏せていた時代を思わせる論調だ。懐かしくて涙が出る。こういうところが面白いから私は朝日を購読している。
 「巨人ファシズム」の恐怖が染みこんでいる上、むかし、腕の刺青をちらつかせる読売の勧誘員に自転車を持って行かれ、破壊された経験があるので読売は取らない。会社員時代、いろいろなメディアの取材を受けたが産経の記者の賤しさに呆れたので産経は読む気がしない。取材の裏を勘繰りたくなる。なお、「橋下弁護士事件」を報じたのは産経だ。東京新聞には興味があるが読む時間がありそうもないので購読しないでいる。
 ところが私の学生時代の友人たちは、概して、朝日を蛇蝎のごとく嫌っている。左に偏向している、中国の出先だ、という評価が大勢を占める。そして朝日を購読している私は軽蔑されている。ものを見る目がないヤツと評価されているらしい。
 面と向かって反論し、半世紀を超える友人関係にヒビを入れたくないのでこのブログの独り言で逆襲する。
 偏向していない報道機関は地球上に存在しない。存在し得ない。読者の方が、全員、さまざまな方向に偏向しているからである。道路の中央分岐線は、右のレーンから見れば左であり、左のレーンから見れば右だ。そして読者は右のレーンを走っている時もあれば左のレーンで反対方向に走っているときもある。時々刻々揺れるのである。揺れない人がいれば、それはファシストだ。自分の思想と反対の主張に接しなければ平衡感覚は発達しない。容積の大きな人間になれない。
 確かに朝日には独得の方向性がある。特に読者の投書は凄い。いつも大笑いできる。そのような投書だけを採用しているのだ。だが、そういう考え、そのようなレベルの思考の人がいることを知るだけで長生きして良かったと思えるではないか。
 だから私は朝日を購読している。

 
 
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by Count_Basie_Band | 2006-05-31 11:21

Naiveな人々

E-DIC(朝日出版社)からの引用
*****************
naive
せけんしらず[世間知らず]
日本語の「ナイーブ」即、英語のnaiveではないことに注意。「ナイーブ」は「(神経が)繊細な」の意味で使われている。英語ではsensitiveがこれにあたる。英語のnaiveには「天真らんまんな」とか「無邪気な」のほかに「経験に欠けた」「世間知らずな」の意がある。普通、口語では後者の意で使われることの方が多いと言えるだろう。つまりYou're very naive.と言われても、無条件に喜ぶわけにはいかないのである。There's a rather naive side to her that everybody likes.(彼女には誰にでも好かれる天真らんまんなところがある)。She's so naive that I have to explain every little thing.(彼女は世間知らずで、僕がどんなことでもいちいち説明しなければならない)。ほかに、説明的に言うならHe knows nothing about real life.とかHe knows nothing about the ways of the world.でも「世間知らず」ということになる。
○世間知らずだなあ、やつらは君を利用しようとしているだけなんだぞ。You're so naive. Can't you see they're just using you?
*****************
 私は「お目出度い」「間抜け」「トンマ」などの訳語も使う。「幸せなヤツ」がピッタリ来る場合もある。
 社会保険庁事件はますます拡がりを見せているが、あの長官は何と表現すればいいのだろうか。神妙な顔で謝ったり、開き直って記者団を睨んだり、この組織の立て直氏が自分の使命だと言ったり、任命者である首相が辞めろとおっしゃれば辞めますと言ってみたり。
 彼を見ていて某企業のトップを思い出した。得意先の小売店に対する売上の対前年伸び率を高い順に並べ、伸び率の高いセールスマンを表彰するというのだ。表の一番上に100%というのがあった。倍増させたのである。しかし、その金額は前年が100万円で当年が200万円である。「これ、立派やないか」
 ずっと下の方に100億から110億に増えた得意先があるのに気が付いた。「こちらの方がエライと思いますが」と私が口を挟んだら「1割しか増えてないじゃないか。経営は率だよ、キミ」と私は睨まれた。
 会社の売上を僅か100万増やしただけの方が、10億増やした方より高く評価されたのである。以来、私はこの経営者に寄りつくのをやめた。だが「経営は率だよ」という思想は結構根強いらしい。
 この種の「率盲信」型の人物はnaiveと言えるし、そのようにnaiveな人物を問題だらけの社会保険庁長官に選んだ人もnaiveだ。ノルマ、目標を課すのなら、納入者数や納入金額などの数値を設定するのが、人間を理解している人の判断である。

 この数日間、もっとnaiveな人々を観察した。「弁護士資格を持つタレント」と呼ばれる橋下徹氏の「申告漏れ」事件に対する反応である。
 私はあの新聞記事を眼にした瞬間、橋下氏と税務署の調査官のやりとりを想像できた。法人であろうと個人であろうと、税務調査を受けたら「申告漏れ」が必ず発見されるのである。「申告漏れ」の認定は調査官の恣意であり、そして税務調査を行うときには一定レベルの「修正申告」、すなわち税金の追徴が予定されている。だから税務調査の予告を受け取った瞬間、納税者は腹を括る。それが日本の税務行政なのである。
 ところがインターネットの掲示板やブログのコメント欄は橋下氏に対する非難で埋め尽くされている。「弁護士ともあろう者が申告漏れや経費水増しを犯すとは何事か」「このような反社会的行為を犯した以上、橋下氏は弁護士バッジを外すべきだ」といった調子だ。
 中には「本当に経費を使ったのなら領収書があるはずだ」「いや、領収書がなくても即座に出金伝票を切って記録しなければならない」といった議論も見られた。税務署が定期的に開催する「納税者講習」ではたしかに「領収書がない場合は出金伝票で記録を残すように」と指導される。
 だが実際の税務調査では領収書や出金伝票の有無は問題ではない。一定額の売上隠しの申告や経費の自己否認を求められる。調査官に懇願される場合もある。それが現実である。
 しかし国民の大多数はその現実を知らない。納税はすべて勤務先委せの人が圧倒的に多いからだ。だから藤原正彦センセイのご指摘通り「国民は成熟しない」のである。naiveなままなのである。
 あの記事を書いた記者はどうなのだろう。橋下氏はテレビで記者の実名を明らかにした。裏で何かがあったようだ。記者が橋下氏を怒らせたのだ。大体見当はつくけれど。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-30 16:50

たまには歌の話を

 私の嫌いな歌手トップテンは
①松任谷由実
②中島みゆき
③桑田佳祐
④美空ひばり
⑤エルヴィス・プレスリー
⑥ビートルズ
⑦マーサ三宅
⑧チェット・ベーカー
⑨ヘレン・メリル
⑩日本のシャンソン歌手全員
と書くと、①、②、③、⑤、⑥の狂信者から罵詈雑言や殺害予告が送られてくる。これもファシズムだ。⑦、⑧、⑨はフツーの日本人にはほとんど知られていないから無難ではあるがいろいろ陰口を叩かれているだろう。それが面白いから方々に書く。
 罵詈雑言や殺害予告に対しては「汚いモノは汚い。汚さがわからないヤツは穢らわしい」と毒づき返す。①と②の信者はますます猛り狂う。⑤と⑥のファンは概ね中年以降の女性で、しつこく食い下がり、その魅力を私に理解させようと努める。それが面白いから方々に書く。
 ④は「神聖不可侵」らしく、「非国民」呼ばわりされる。「非国民」という言葉を使う人たちの定義では、「愛国者」でない人は全員「非国民」らしい。そして私は「愛国者」ではない。だから「非国民」という称号をありがたく頂戴する。それが楽しみで方々に書く。

 実は、私は「国家の品格」を最後まで読んでいない。「祖国愛」云々が出てきたところで放り出してしまった。「愛国心」だろうが「祖国愛」だろうが、わざわざ言葉にして論ずる性質の事柄ではない。まして法律に明文化するなんて愚の骨頂だ。下心は何だろう、と詮索したくなる。さらに学校で「愛国心教育」をやるという。そんなことに時間を浪費せず「読み書き算術」を叩き込む方が日本の将来にとってプラスになるはずだ。
 選んで生まれたわけでもないのに、自分が生まれ育ち、長年暮らした土地の町並みや自然、周囲の人々、人々の話す言語などに愛着を持つのは個人の生理現象だ。その土地に嫌気がさして逃げ出すのも個人の生理現象。他人がとやかく口を挟むべきことではない。「愛国心」を植え付けるのではなく、住む人々が生理的に愛着を感ずるような環境や制度を整えるのが立法、行政、司法の仕事だろう。
 「国旗及び国歌に関する法律」も笑える。この法律が作られた頃、方々で批判して脅迫も受けたが、これも放っておけば済むことだ。ブラジルとのサッカーの試合で緑の旗を振るネイティブ日本人はいないはずだ。しかしブラジル移民の子孫で日本に戻った人たちは緑を振るかも知れない。それはそれでいいではないか。強制してはいけない。生理現象なのだから。
 逆に大リーグの中継を見ていると、たとえばイチローが打席に立つと紅毛碧眼や黒いアメリカ人が日の丸を振る。白地に下手な字で「イチロー」、あるいは「Ichiro」と書いてある。あのアメリカ人たちが「国旗及び国歌に関する法律」なんてものを知っているわけがない。楽しんでいるだけだ。
 日の丸の良さは、白い紙か布と赤い紙か布、または赤く塗る筆記具があればいつでもどこでも簡単に作ることができる点である。さらに白い部分が多いからいろいろ書き込める。法律では縦横比や赤い丸の位置が決められているが余計なお世話だ。
 私は「君が代」も好きだ。何と言っても短いのがいい。スポーツの国際試合では試合前に両国の国歌が演奏されるが、「君が代」はすぐに終わる。
 ひと頃、歌詞についての議論が盛り上がった。「君が代」の「君」は天皇を意味するからどうのこうのという論争だったと思う。さらに戦争責任云々とエスカレートした。あの議論をしていた人たちは諸外国の国歌の歌詞を読んだことがあったのだろうか。ほとんどは「軍歌」「革命歌」で血の臭いがする。その点「君が代」の歌詞には血の臭いがない。石が巌に成長するというとんでもない展開も楽しいではないか。
 旋律もリズムも易しい。誰でも歌える。変拍子も転調もない。カラオケに入っているかどうかは知らないが、アカペラで歌っても、弦の入ったオーケストラでも違和感がない。一方、「軍歌」「革命歌」の類はブラスバンドじゃないと間が抜ける。スポーツの試合前には日本選手たちは「君が代」を普通の表情で歌っている。「軍歌」「革命歌」を歌うと人間の顔は険しくなる。だから法律で決めなくても「君が代」は定着する。

 稀に「好きな歌手」を訊ねられる。いつも「田端義夫」と答える。私がジャズについて書いたり喋ったりしていることを知っている人はギョッとした表情を見せる。しかし日本語の意味をきちんと伝える技術では彼の右に出る歌手はいないと信じている。
 最近、「藍川由美」というクラシックの歌手が歌った「古賀メロディ」を愛聴している。「田端義夫」ほど上手くはないが楽しい。ただし、まだ入手可能かどうかは不明だ。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-28 10:34

イワシを安くする方法

 社会保険庁のインチキがばれると同時に、社会保険庁長官がついこの間まで副社長を務めていた会社がもっと広範囲なインチキをやっていた廉で営業停止処分を食らった。見事なタイミングだが驚くほどの出来事ではないだろう。
 数字以外に何の企業哲学も持っていない会社の上級経営者を連れてきてトップに据えれば、その組織は数字作りに専念するようになる。ダックスフンドにウェルシュコーギーを掛け合わせたら足の短い犬しか生まれない。それと同じだ。
 あの長官は、就任以来、国民年金保険料納入率引き上げだけを指示してきたらしい。分母を無理矢理小さくして率を高くするという手法は本当に地方レベルで思い付いたものなのだろうか。総裁自身が教えたものだと言われても驚く人はいないだろう。全社上げて数字作りに専念する企業のトップだった人物だから「数字作りが人類の使命である」と信じていて不思議はない。
 興味があるのは、誰が何を目的に彼を選んだか、である。小泉は誰かの推薦をそのまま受け取って任命しただけだ。その「誰か」が、彼をトップに据えれば社会保険庁に対する社会の批判が一層高まり、抜本的改造に一気に進め易くなると読んだのであれば、その「誰か」はちょっとした人物だ。
 だが、その「誰か」が例の保険会社のトップである可能性もある。「アイツは何とかして始末したい」と思案しているところへ民間人登用案が持ち上がったので、待ってましたとばかり売り込んだとも考えられるのである。
 定年まで会社においておきたくないが懲戒免職にする材料もない場合、その人物を処分する利口な方法の一つは取締役に登用し、1期2年務めさせて再選しないことである。この手法は、naive(日本語の「ナイーブ」ではない)な人たちには信じがたいだろうが、結構使われている。その類かもしれない。
 社会保険庁という組織、国民年金という制度を本気で改造するならば、コンピューター・システムのプロを持ってくるべきなのだ。国籍はどこでもいい。
 私は既に年金を貰っている。毎年誕生日が近付くと社会保険庁から葉書が来る。名前がカタカナでプリントされているので漢字名を記入し、捺印して返送するだけである。その目的は「生存確認」なのである。
 住民に関するデータをコンピューター処理していない自治体はない。そのデータを提供させれば「生存確認」は不要である。「生存確認」だけではない。納入義務を負う年令に達した住人の把握、その住所の変更もすべて人手を介さずに国民年金のコンピューター・システムに入力される。
 かなり小規模な企業でも社員の給与計算などはコンピューターで行っている。したがって入退社の記録もコンピューターに入っている。そのコンピューター・データを集めれば、未納も防止できる。
 ところが社会保険庁は、何ごとによらず、わざわざ人手が掛かる方法をとっている。半世紀以上、世間とずれている。この「ずれ」にまったく触れないマスメディアもずれている。20年間コンピューター・システムの構築と管理に携わっていた私には我慢できない現象である。
 だが役人とマスメディアの世界では、部下の人数と経費予算の多寡がいまだに地位の尺度らしいのである。何とも情けない連中だ。この連中を細切れにして太平洋に撒けばクジラやマグロなどの大型魚が食うイワシの量が減り、イワシが安くなるかもしれない。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-26 17:22

一つのファシズムの崩壊

 まだ勤め人だったから20年以上昔でしょうか。タクシーに乗ったらラジオでプロ野球の中継をやっていました。運転手は「勝ってますよ」と言いました。「どっちが?」と訊いたら「決まってっじゃねぇか。それともお客さんは巨人、嫌いなのか」というので「ウン」と答えました。車は既に首都高を走っていました。運転手は強引に左側のレーンに入り、車を止めました。「降りろ。カネはいらねぇ。巨人嫌いの客を乗せたら車が穢れる」
 代々木のカーブのあたりでした。私は壁伝いにソロソロと新宿出口の方へ歩きました。いま思い出してもゾーっとする恐怖です。やがて、わりと立派な車が強引に左のレーンに入り、私の横で停車して助手席のドアを開けて「さ、はやく乗って」と促しました。私と同年輩らしい落ち着いた感じの男性で、当然、事情をたずねました。
 私が説明すると「怖い世の中ですね。まさにファッショですよ。私は商売やってますが、得意先の前では巨人ファンの振りをしてます。そうしないと首を吊ることになっちゃいますから」と答え、高井戸出口を降りて環状八号線まで送ってくれました。
 この「巨人ファシズム」はいつ始まったのでしょう。検索してみたら下記が見つかりました。
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昭和39(1965)年に東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催された翌40年から巨人のV9は始まり、その最後の年となった昭和48(1973)年秋に第一次石油ショックが起きている。戦後最長といわれたいざなみ景気は昭和41年から昭和45年まで、巨人がV10を逃した昭和49年は戦後初のマイナス成長となった。こうして「巨人が優勝すれば景気がよくなる」という伝説が生まれた。(「球探コラム」http://www.d7.dion.ne.jp/~xmot/corum.htm)
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 巨人ファン(を装う?)財界人が集う「燦々会」もこの頃に生まれたように思います。財界のお偉方から小学生までが、自宅を一歩出ると巨人ファンになりすましていました。そうしないとどんな目に遭うかわからなかったからです。サラリーマンなら人事考課、ひいてはボーナスや昇進にひびくので必死だったようです。
 「ようです」と他人事のように書くのは他人事だったからです。なぜかファシストの上司に出会わなかったのです。巨人ファン(を装う)上司を持つ連中は惨めな暮らしをしていました。
 巨人ファンは、巨人を中心とする「団結」(ファシズムと表現するわけがありませんね)が日本を超経済大国に押し上げた原動力だと言っていました。バブル崩壊後に「アンチ巨人」を名乗り始めた人たちは「巨人ファシズムこそがバブル経済を産んだ真犯人だ」と言いました。「目糞、鼻糞を笑う」の類かもしれませんね。
 ともかくバブル経済のピークあたりから「巨人ファシズム」が勢いを失ったように記憶します。巨人だけでなく、日本のスポーツ全体の人気が低迷し始めました。西武ライオンズが名人の名に相応しい名選手を揃えて勝ちまくっていましたが、その人気は地元の所沢界隈に限られていました。最近数年、ようやくプロ野球が人気を取り戻していますが、大量の観客を集めているのは昔から「ヒネクレタ」固定客を持つ阪神と、早くから地方に展開していたパシフィックリーグです。巨人の人気は下がる一方です。
 いまや、一つの「ファシズム」が消滅したのです。ところで昔から愉快に思ってきたことがあります。巨人ファンとプロレスファンにはスポーツ体験のない人、ひそかにスポーツコンプレックスを抱いている人が多いことです。スポーツ体験のある方なら、この現象の意味するところを理解できるでしょう。
 人間って、面白い生き物ですね。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-23 17:34

笑えるニュース

 一つめのニュースは少子化関連ですが、新聞によっては無視している些細な出来事です。
 猪口少子化担当大臣と、同大臣が主宰する「少子化社会対策推進専門委員会」の委員が対立しているそうなのです。「子育て支援や労働の専門家」とされる8人の委員で構成される委員会が提出した報告書では「働き方の見直し」と「地域と家庭の多様な子育て支援」を「まず取り組むべき課題」と位置付けたのに、猪口大臣は「出産無料化」「乳幼児手当の創設」「不妊治療の公的助成拡大」などの経済的支援を経済財政諮問会議に提出したので委員側は抗議声明を出すそうです。
 政府が何かの課題に取り組む場合、「学識経験者」や「専門家」と呼ばれる人たちを集めた「委員会」の類が組織されます。担当大臣はその委員会に官僚が作成した案を提示し、委員会が承認してメデタシメデタシと相成ります。官僚の案を承認する人たち、通称「プロ委員」と呼ばれる卑しい人たち、意地汚い人たちを委員に選ぶのが「日本の正しい政治手順」です。
 可哀想に、国会議員になったばかりの猪口大臣はこの基本プレイを知らなかったようです。委員に選ばれた人たちもアマチュアだったようです。「日当を貰い、幕の内弁当にもありついていながら役所の案に逆らうとは何事か」とプロたちは呆れているでしょうね。「何を言ったって、委員会が設置される前に結論は決まっているのだから」と。
 そして官僚という動物は財政支出を増やすことしか考えません。彼らの脳には、財政支出と天下り組織の創出以外のことを思い付くためのディスクもメモリーも回路もないのです。ちょっと高級な電動タイプライターみたいなもんです。
 何をやっても少子化は止まらないことは、官僚も委員たちも重々承知しているはずです。しかし何か対策を取っている振りぐらいしておけば選挙演説の字数時間が埋められます。これが日本の正しい政治です。
 もう一つのニュースはライブドア事件です。ライブドア株を買って損をして人々が、最初はホリエモンに謝罪を要求しましたが、検察は彼を安全な場所にかくまってしまいました。そこで今度は損害賠償を求めて裁判を起こすそうです。この裁判には3,000人を超える「被害者」が参加するそうです。
 宝くじを買って損をした場合、損をした本人も周囲の人々も「被害」とは言いません。競馬、競輪、競艇などで損をした場合にも、その損を「被害」と呼ぶ人はいません。しかし「ライブドア株」の場合だけは「被害」になるようです。
 株にも、競馬などのギャンブルにも無縁な私にはその違いがどうにもわかりません。ライブドアが不正行為をいくつも犯しているから「被害」なのだと説明されますが、企業の不正行為なんて、地球上で24時間中無数に発生しています。つまり地球上で発行され、売買されているすべての株について不正行為は発生し得るのです。いわば自然の摂理です。「被害者」を名乗る人々もそれを承知で株の取引に手を出したのでしょう。
 私が教わった日本語では、こういう現象を「自業自得」と言います。「自業自得」は元来仏教用語で「自らつくった善悪の業の報いを自分自身で受けること。一般に、悪い報いを受けること」(広辞苑)をいい、「自業自縛」とも表現されます。
 日本のマスメディアは現存する法律を是認し、あるいは絶対不可侵の存在とみなした上で様々な事件を報道し、評価します。法に対して疑義を呈することはありません。しかし裁判官にはいろいろな人がいます。ライブドア裁判を「自業自得」の一言で片付ける裁判官が現れることを楽しみにしています。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-21 15:37
 私の正体をご存じの方々から「一つのファシズム」についてメールを数通頂いた。このブログではコメントを書き込まれる方に本名もメールアドレスも求めてはいない。にもかかわらず、感想がメールで寄せられる。コメントは怖いそうだ。まさにファシズムである。
 感想を寄せられた方々のうち喫煙者は半分に満たない。生まれたお子さんが喘息なのでスッパリ禁煙された方もいらっしゃる。論点は「ファシズム」、「言論封殺」、「非国民呼ばわり」に対する危惧、恐怖である。私だって残り少ない人生、ファシストたちに袋叩きされながら送るのは不快だ。いまさら蛮勇を奮って名前を売り出す必要もない。だからこうして敬愛するカウント・ベイシーの陰に隠れているのである。
 実はファシズムに発展する恐れのある問題がいくつか生じている。ファシズムのタネである。その一つは「少子化」問題である。既に家族レベル、狭いコミュニティ・レベルで「子供を産まない女性」「子供を産まない女性の配偶者」「子供を産まない若者の親達」に対する攻撃が烈しさを増している。これは、もしかすると「禁煙ファシズム」より深刻な問題に発展するかもしれない。「再生産」、つまり子孫を残すことが日本人の義務だという主張が勢いを増している。私には子供はいるが孫はいない。したがって攻撃を受けつつある。
 自ら生まれたいと思って生まれてきた生物はいない。皆、生まれてきたから仕方なく生きているだけだ。そして不幸にして人類は言語を持っており、言語があるから思索する。思索の結果、自分の生きたい生き方を考え出す。
 一度しかない人生、自分の能力、自分が働いて得た経済力を家族や子供のために費消したくない。自分のために使いたい。そう思い、そのように生きる権利は誰にも与えられなければならない。家庭を持ち、子供を産んで育てたい。そう思い、そのように生きる権利は与えられているのだから、その逆も与えられなければならない。それが「公平」というものだ。
 自ら生まれたいと思って生まれてきたわけではないという出発点が同じであり、子供を産もうと産むまいと、石ころ同然の骨になるだけという終点も同じなのである。出発点と終点が全員同じなのだから、その途中ぐらいは勝手にさせて上げようと思わない人間の思考過程は、私には到底理解できない。私と同じ「ヒト」という生物とは思えない。
 少子化防止をタネに生計を立てるのも自由だが、個人攻撃はやめなさい。ファシズム型の運動はやめなさい。日本の人口を維持する意志を持って生まれてきた人間はいない。人口が減ろうが増えようが個人の問題ではないのである。いわゆる貧困国では出生数が多いのに人口は増えない。それはその国に住む人々の、個人の問題ではないのと同じである。
 さらに、子供を産みたくても産めない人もいる。そのような人たちまで攻撃するのは戦争にまさる蛮行である。「子作りファシズム」の台頭を、命を張って阻止する若者たちの出現に期待する。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-19 16:09

一つのファシズム

5月15日(月)の朝日新聞「きょうの論点」は禁煙論争です。禁煙派は大阪府立成人病センター調査部長の大島明氏、反禁煙派は東大非常勤講師の小谷野敦さんです。小谷野さんは思い切った発言で何かと物議を醸すので御存じの方はいらっしゃるでしょう。
大島さんは「辞めぬ人は自覚がないだけ」と断じています。一方、小谷野さんは「(禁煙治療への)保険適用は偏見を強める」と警告します。
私は自稿「理解できないなぁ」でタバコ有害論への疑問を提起しました。あの稿で私は副流煙問題、受動喫煙論には触れませんでした。あまりにバカバカしい話だからです。煙が嫌い、臭いが嫌いと言うのは理解できますが、間接殺人とまで言われると笑ってしまいます。小谷野さんも「公共空間における健康への害を言うなら『走る兇器』でもある車はどうなのか。排ガスはよくてたばこの煙はいけない、というのはおかしい」と指摘しています。私もまったく同じ問題意識を持っています。排ガスは有害ではないことを証明してからタバコの害を主張して欲しいのです。
大島さんは「禁煙治療の効果については、既に多くの実証例がある」とは書いていますが、どこにどれだけの実証例があるのか、数値はまったく示されません。だから私のような経済屋は「禁煙派」を信用しないのです。成人の会話にならないからです。
「厚生労働省研究班の調査では、喫煙による健康被害で過剰にかかる医療費は1兆3千億円に達している」とは書いてありますが、であれば「喫煙による健康被害」の疾患名ぐらいは数例でもいいから具体的に記すべきだと私は思います。このような具体性に欠ける説明では金融商工業などのビジネスに従事する一般人にはまったく相手にされないでしょう。
説得力のある数字を示さないことに加え、禁煙派の人々の多くに共通するのは「喫煙者は全員タバコを止めたがっている」という思い込みです。その思い込みがそれらの人々に高圧的で威嚇とも言えるような態度を取らせ、あるいは逆に友情愛情の押売に走らせるのだと私は思っています。これだけの包囲網のなかで喫煙を楽しんでいる人達は「タバコを止めたがって」はいないのです。
酒を飲んで車を運転すれば人を殺します。しかしタバコを一度に10本吸って車を運転しても人を轢き殺すことはないのです。酒に酔って人を刺殺あるいは撲殺する事件は後を絶ちませんが、タバコを吸いすぎて暴力をふるう人はいません。
ポイ捨てや人混みでの歩きタバコは健康被害とは別な問題です。そういう行儀の悪い連中は愛煙家にとっても嫌煙派にとっても敵であり、私は彼らの駆逐に積極的に関わっています。私自身、人混みで火傷を負ったことがあります。だから積極的なのです。なぜか、諸統計で示される喫煙者の男女比に反して、彼らのなかでは若い女性が相当数を占めるのですが…
そういう連中を「禁煙ファシズム」(小谷野さん)勢力拡大のプロパガンダに使うのは、それこそ卑怯でしょう。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-16 14:36

寒い話

 1年以上前に転居しました。庭付きから集合住宅への住み替えです。電話番号は変わっていません。
 したがって「屋根の点検」、「床下の検査」、「下水管の確認」などの怪しげなリフォーム屋、掃除屋からの電話が続いています。「本日午後にお伺いしてもよろしいでしょうか」と言ったら「どうぞ」と答えることにしています。
 証券会社も「本日はXX町n丁目の皆様に新商品のご案内することになっておりますがご在宅ですか」と言うのが掛かってきます。「はい、在宅しています」と答えることにしています。
彼らが私の家を探してウロウロしている様子を見たいのですが、ご近所の方に会うと妙なことになるのでグっと我慢し、空想して楽しんでいます。
 このところ猖獗を極めている「上場予定株」の売り込み電話も当然掛かってきます。先日逮捕された「大塚製薬株」詐欺団からも来ました。この種の電話に対しては「私は株の売買を禁止されている職業に就いていますのでお断りします。名前と電話までお調べになったのでしたら職業もおわかりでしょうに」と答えます。
 ところがある日、非常に忙しかったので「私は株の売買はできません」とだけ答えました。相手は笑い声で「あ、そうですか」と言って電話を切りました。数時間後、別な会社を名乗る電話があり、「ご自宅を担保にご融資できますので、その資金でYYの上場予定株を購入なさってはいかがですか。その場所で土地付きですから相当な額になりますよ」というのです。同じ一派なんでしょうね。
 笑って済む話ではあるのですが、名前、住所、電話番号、土地付き一戸建てに住んでいることを彼らがどこから知り得たのかはわかりません。訊ねるとA大学、あるいはB高校の卒業生名簿から、と答えます。そんなものに現在の住居の形態まで載っているはずがありません。
 大学や高校の名前は合っているのも薄気味悪いことですね。住居の形態を告知させられたのは、近年ではクレジットカードを高保証のタイプと銀行のキャッシュカード兼用のタイプに切り替えたときぐらいです。
 寒気がしてきました。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-12 16:20

理解できないなぁ。

 5月8日の朝刊に「メタボリック症候群」に関する厚生労働省の調査結果が発表されている。私が読んだ新聞では「サンプル数が少なすぎる」こと以外に何の感想も抱き得ない。しかし、この現象、つまり内臓脂肪について解説するテレビ番組は何度も見たし、掛かりつけの内科医とも何度も話している。年1回の血液検査ではガンマGTP以外はすべて標準の範囲内であり、会員になっているジムでIn-Body測定を時々受けるがすべて標準値である。体脂肪率は15~20%未満だから70歳としては優等生だろう。それでも私がこの問題に関心を持つのは、学生時代からの親しい友人が肥満と糖尿で悩んでいるからである。
 内科医の説明でもテレビ番組の解説でも、食生活と運動習慣が内臓脂肪の多寡につながる仕組みは実にわかりやすい。私が外食するのは年に15回程度でほとんどが友人との会食。家での食事は魚と大豆製品がほとんどで、肉類、米飯、砂糖混入物、炒め物は皆無。揚げ物は「油揚げ」と「がんもどき」のみ。我慢しているわけではない。好みだ。とにかく、これでは体内に脂肪は溜まりにくいはずだ。
 わかりにくいのは、テレビの解説でも厚生労働省の発表でも内臓脂肪蓄積の要因として「喫煙」が上げられている点である。タバコと内臓脂肪生成の関連は説明されず、「喫煙」が付け加えられる。まさに「取って付けた」という印象を受ける。
 内科医に聞いてみると、彼にもわからないと言う。肺ガンとの関連は「疫学」、つまり統計から説明されているのであり、臨床医としては発生した病気を治すだけでそれ以外のことは考えないと複雑な笑いを浮かべながら言う。
 私のような経済屋から見れば、先ず全人口に占める喫煙者と非喫煙者の数を把握し、その数で喫煙者の患者数と非喫煙者の患者数をそれぞれ除して比率を比較しなければ統計にならないはずだ。しかし、肝心の「全人口に占める喫煙者と非喫煙者の数」が掌握可能とはとても思えない。たとえば生命保険の契約における質問票の「タバコを吸いますか」の欄には「吸わない」が予め印刷してあるのが普通だ。したがって生命保険の被保険者に喫煙者は存在しないことになる。
 10年ぐらい前だったか、「日本のガン患者の99%は水道水を飲んでいるから水道水を飲むとガンになる」という抱腹絶倒物の主張が一部の人達に真面目に受け取られていた。つい、これを思い出してしまう。
 私の両親は共にヘビ-スモーカーだったが90歳まで生きた。どちらも死因は呼吸器疾患ではない。
 43歳の工藤はジャイアンツで最も威力のある投手である。阪神の金本は38歳にしてフルイニング連続出場の世界記録を達成した。ゴルフの尾崎将司は還暦目前の今年もレギュラーツアーで互角に戦っている。3人ともヘビースモーカーらしい。世界でトップクラスのオペラ歌手にも喫煙者は大勢いる。
 30年か40年前、日本酒に換算して1日に2合以上のアルコール飲料を25年間呑みつづければ100%肝硬変で死亡するというのが定説になっていた。私が日本酒に換算して1日に2合以上のアルコール飲料を飲み続けて50年を超えた。この定説が真実であれば私は既に2回死んでいなければならない。残念ながら1度も死ぬことなく、まだ生きて働いている。
 世の中には理解できないことがまだまだあるんだなぁ。
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by Count_Basie_Band | 2006-05-10 16:49