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業界の一部では死んだことになってるそうですが


by Count_Basie_Band
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メディアの大罪、それとも?

 6月13日の早朝から夜までの各社の報道番組をウォッチしていたが(ただし、音声のみ)、負けたサッカーと秋田の児童殺しの話ばっかり。秋田の事件なんて、いくら掘っても正常人が理解できるような動機も理由も出てくるわけがない。
 一方でシンドラー・エレベーター事件の方はメーカーの幹部の記者会見の報道だけ。この事件の真犯人はマスメディアだから掘り下げるわけがなく、したがって一般市民は理解できずに終り、再発、再々発する。
 指名発注、指名入札は「悪」、競争入札は「善」という単純で幼稚な図式を国民に植え付けたマスメディアが、このエレベーター・メーカーと「契約さえ取れれば何とかなるさ」という無責任なメンテナンス業者に利用されたのである。
 何事も「善、善でなければ悪」と決め付けるのは時代劇と西部劇に限定しなければならない。
 人命に関わる製品や工事の発注において、価格だけで競争させ、一番安い業者に発注するのは無差別殺人である。その価格でその業者は必要な任務を全うできるのかどうかを見極める必要がある。しかし、今回シンドラーに引っ掛かった善良で臆病な役人たちはそのような経営知識を持ち合わせていない。
 予告する。この種の悲劇はまだまだ増える。マスメディアを構成している単純な頭脳を完全に入れ替えないかぎり。
 同様に「官は悪、民は善」という図式も、道路、社会保険庁、そして今度は日銀で崩れた。郵政のトップも前科がバレた。こちらの方は民が捨てた不良品を掴まされた方がバカなので、メディアのせいにはできないか。
 一時、英国人の間に「Blame Blair!」という呪い言葉が流行った。たとえば歩道を渡ろうとした瞬間に信号が赤になると「Blame Blair!」と呟く。Blair支持者も使っていた。最近、日本では「小泉竹中が悪い」というのが流行り始めている。巨人が連敗すると「小泉竹中が悪い」、日本のサッカーが負けると「小泉竹中が悪い」、宮里藍が優勝を逃がすと「小泉竹中が悪い」。
 たかが私でさえ、インサイダー情報を扱う場合があるからという理由で株式や投資ファンドへの投資を禁じられ、日本の証券取引委員会と米国のSECに誓約書を提出させられている。しかし、日銀総裁の村上ファンドへの投資は「構わないんじゃないの」と小泉は言い放った。
 やはり「小泉竹中が悪い」と笑って済ませよう。
by Count_Basie_Band | 2006-06-14 05:48